脱疲労日記1 分子栄養学との出会い

私の副腎疲労について書いていきたいと思います。

分子栄養学に出会ったのは、2009年ごろだったと思います。矢崎智子先生の「なぜあなたは食べ過ぎてしまうのか~低血糖症という病」という本を偶然書店で買いました。

どこの書店だったかも覚えています。

実は、その前年に胆石で胆嚢摘出の内視鏡手術を受けました。胆嚢は肝臓から出る胆汁を一時的に溜めておくところなので、胆嚢がなくても、胆汁は肝臓から出るので、胆嚢を摘出しても大丈夫なのです。胆汁にはいろいろな作用がありますが、代表的な働きとしては、脂肪の消化に必要です。通常は胆嚢に溜めておいた胆汁を、食事に合わせて十二指腸へ分泌するところ、胆嚢を摘出すると、胆嚢に溜めておけないので、脂っこい食事に合わせてドバッと胆汁を分泌することができず、だらだらと胆汁が分泌されることになります。ですので、術後しばらくは、脂っこい食事をすると胆汁が追いつかず、消化不良で下痢をするとドクターから言われていました。

もともと揚げ物はあまり得意ではない上に、ドクターからそう言われてしまうと、お肉もあまり食べなくなってしまいました。そうすると、とにかくすぐにお腹がすくようになりました。10時と3時におやつが必要になりました。それまではあまり間食をしないほうだったのに。

それが、この本を読んで、納得!

たんぱく質の少ない食事で、相対的に糖質が多くなり、血糖値の乱高下を起こしていたのでした。

飲み会の帰りの電車で、なんだかドキドキしてきて、吐き気がしたり、冷や汗がでたりして、電車を途中下車するも、飲み過ぎで嘔吐するわけではない、という現象も、血糖値の乱高下による低血糖で説明がつきます。とくに最初にビールを飲んだ時は顕著に低血糖を起こしていたこともわかりました。

低血糖とは、糖尿病でインスリン注射をしている人だけに関係するものと思われがちですが、機能性低血糖や反応性低血糖と呼ばれる低血糖症状は、糖質過多の食事で誰にでも起こる可能性があります。

糖質の多い食事や、糖質の質が吸収されやすいものであると、それを食べたり飲んだりすることで、一気に血糖値があがり、それによって血糖値を下げるインスリンが一気に出たり、遅れて一気に出たりします。それによって、血糖値が下がりすぎてしまう(60~70以下)と、低血糖の症状が現われます。食事の内容にもよりますが、食後2~3時間後くらいに起こります。

・眠くなる

・お腹が空く

・ドキドキ、ザワザワする

・イライラしたり、キレやすくなる

・冷や汗がでたり、目の前が真っ暗・真っ白になったりする

・手が震える

・頭痛

・吐き気

飲んだ後にラーメンやスイーツが食べたくなるのも、低血糖が原因の一つだと言われています。朝の通学の電車で気分が悪くなったりするのも、朝食を抜いたことによる低血糖だったり、ジュースと菓子パンとか、糖質の多い朝食を摂ったことによる反応性低血糖かもしれません。