脱疲労日記5 血液検査を分子栄養学的に読む

分子栄養学には2009年に出会っていたのですが、当初、勉強会は医師・歯科医師向けのものしか見つけられませんでした。2016年に通っていた、ナチュロパス小林びんせい先生のセミナーで一緒だった方が、医師・歯科医師限定ではない分子栄養学の勉強会に参加されていることを知り、2017年(8期)から参加したのが、宮澤賢史先生主催の分子栄養学実践講座です。現在も継続して通っています。

分子栄養学実践講座では、座学もありますが、実際の血液検査の結果を持ち寄って、症例検討会を行います。症例検討会でいろいろ他の方のデータを読んでいるうちに、「あれ?私のデータのほうが悪くない?」と思うようになりました。

その後、K先生を囲んでの少人数の勉強会があり、幸いにも私の人間ドックの血液検査結果を解析してもらえることになりました。(人間ドックの血液検査なので、普通の健康診断の血液検査結果より項目が多いです。)

・中性脂肪(TG)が異常に低い

・総コレステロールが異常に低い、LDL-Cが低い

・赤血球が小さい(MCV)=鉄欠乏

・血色素量(Hb)が低い

・尿素窒素(BUN)が低い

・CRPが高い

たんぱく質、アブラ、鉄、全然足りていませんでした。おまけに炎症も!思っていたよりカラダはボロボロでした。通常の健康診断だと、肝機能の数値だけを見て、体重減らして下さいねー、くらいしか言われないと思います。たんぱく質、アブラ、鉄が低いのに、体重を減らせ=食べる量を減らせ、という指導を機械的のサラっと言われるだけです。形式的な健康診断にそれ以上を求めるのは無理ですので、この矛盾は自分で勉強していくしかありません。たんぱく質の低さ、アブラの低さ、は分子栄養学独自の見方です。鉄も普通の健康診断だとちょっと低いかなー、くらいです。赤血球の大きさ(MCV)を健康診断や人間ドックで着目することはほぼありません。

K先生からは他にもたくさんの問診が。

・今日は朝から何を食べたか?

・デパートの1階の化粧品売り場は大丈夫か?

・エアコンの音は気になるか?

・寝るのは何時?

・好きな食べ物は?

・カフェインを摂る量、タイミングは?

・よく聴く音楽は?

・手汗は?

・靴の底のすり減り方

・腰まわりの筋肉のつき方

・歯の治療歴

・排便の状態

・ドライヤーで髪を乾かしているか?

・よく着る服の色は?

・服をソファや椅子の背にかけていないか?

この少人数の勉強会の時は、転勤でカラダを壊しそうになって、会社を退職をしたところだったので、症状としては一番ボロボロな時でした。でも人間ドックは転勤になる前の時期に受けたものだったので、実は、自覚症状はなかっただけで、数値としては既にボロボロでした。