脱疲労日記11 一番ひどい時の体調
時系列で書いてきた脱疲労日記ですが、現在まで来たので、今度は、時間をさかのぼっていきたいと思います。今の視点からみた過去の私に何が起こっていたのでしょう。
一番体調がひどかったのは前職を退職した時です。そこからさかのぼっていきましょう。
2017年に転勤になりました。当時は外資系製薬メーカーに勤務し、医学部付属病院やがんセンター、三次救急の総合病院など、基幹病院と呼ばれる大病院を担当し、ドクターや薬剤師、栄養士、看護師に対して医薬品栄養剤のプロモーションを行っていました。実際はセールスというより、お客様の栄養の知識を高めるための勉強会を実施して、顧客の満足度をあげるための活動がメインでした。医薬品栄養剤の担当は全国で100名くらい。人口に応じて担当地域を持つので、私が担当していたのは、埼玉県の1/3くらいのエリアでした。通常3年くらいで異動することが多いのですが、7年担当していました。
転勤になったのは群馬県の東毛地区。通常は群馬へ転勤扱いとなります。ところが、ちょうど異動になった時に、営業所の統廃合があり、北関東にあった、宇都宮・高崎・水戸の営業所はすべて埼玉の大宮営業所に集約することとなりました。担当エリアは群馬になったものの、所属する営業所は大宮営業所から大宮営業所なので、就業規則上の転勤にあたらないということで、会社負担での転居になりませんでした。
同業他社や取引先にも、群馬に異動で転居しないなんてあり得ないと言われ、人事にも何度も掛け合いましたが、人事の担当者も変わったばかりで、規則上転勤ではない、の一点張り。その規則は、各都道府県に営業所があった頃に作成されたもので、現状には即していませんが、どうにもなりませんでした。
埼玉県を担当していた頃は、1軒だけ遠方の病院がありましたが、担当病院までは車で平均1時間以内。これが群馬まで行くとなると、片道3時間ほどみておかないといけません。仕事量は変わらないのに、です。今までの仕事量に、1日4時間の運転がプラスされることになりました。営業車が小回りのきくタイプの車だったので、高速道路でトラックに追い越されると吹っ飛びそうになります。夕方にコンビニでコーヒーを買うことが増えました。今までほとんど食べなかったポテトチップスも食べるようになりました。高速道路を走行中に聞く音楽は、GRAYの誘惑と口唇。今から思うと、交感神経をガンガンに上げていたことがわかります。
このシーズンに買ったパンプスは1シーズン、冬の初めに買って、春には履きつぶしました。足汗がひどかったからです。おそらく手汗もひどかったことでしょう。交感神経ガンガンだったり、低血糖を起こしまくっていたことが、今ならわかります。いつもはそこまで短期間でパンプスを履きつぶすことはありませんでした。足汗以外にも、運転そのものなのか、交感神経ガンガンの影響か、低血糖の影響か、それら全部の影響か、カラダは以前にもましてガチガチに緊張して、毎日、全身が筋肉痛でした。
仕事は朝早いこともあるので、ビジネスホテルへの宿泊はOKがでました。月~火:出張、水:日帰り、木~金:出張、みたいな感じで仕事をしていました。駅前のホテルは古い上に治安がよくなさそうだったので、新しくできたビジネスホテルを利用していました。夕食は営業からビジネスホテルへ向かう途中に、ファミレスで食べるか、コンビニで買うか。みるみる体調が悪くなりました。
ビジネスホテルはwifiも飛んでいるし、ベッドサイドにテレビもあります。電磁波の影響も自宅にいるよりは強かったと思います。
さらに、週の半分は家にいないとなると、自宅の冷蔵庫に何を入れても、使い切ることがないため、週7で外食かテイクアウトになってしまいました。週末にまで転勤の影響に支配されている感じです。まだこれが実家であればなんとかなったかもしれません。奥さんがハウスキーピングしてくれる男性社員であればまだ大丈夫だったかも。
それまで通っていた鍼の先生にも、2年かけて整えてきた体調が、逆戻りかそれ以上だ、と。カラダのために会社を辞めてもいいくらいです、とも。もはや、カラダを壊すか、メンタルを病むか、高速道路で事故にあいそうだったので、それから何度も転居の交渉をしましたが、認められず、会社を辞めることにしました。
会社を辞めて、しばらく休めば体調は戻ると思っていました。
会社を辞めた当初は、しばらく眠り続けていました。それでは回復せず、友人と食事に行っても、食べ物の味もしないし、喉を通らない、飲み込むことができないのです。レストランではエアコンの音が耳について、友人が何を話しているか聞き取れないこともしばしば。電車では混んでくるとドキドキしてきて、もし気分が悪くなったどうしようと思って、必ず快速を避けて各駅停車を選んでしました。息が苦しいような気がして、外の空気を吸いたくて、電車の出入り口付近より奥に行けなかったり、外の空気を吸うために途中下車して、次の電車に乗ったりしていました。今思えば、貧血、自律神経のバランスがおかしい、亜鉛不足、低血糖、GABA不足、ATP不足、などがあったのでしょう。
すぐに転職することは諦めて、まずは失業保険をもらってゆっくりしようと決めました。
その間に出会ったのが、K先生です。分子栄養学実践講座には会社に勤めていた頃から参加していましたが、K先生に私の血液検査を見てもらったのが、会社を辞めて1ヶ月ほどしてからでした。あれだけ寝たのに、あんまり回復していなくて、変だなぁと思っていた頃です。