脱疲労日記14 仕事優先の10年

20代半ばから、胆石になる30代半ばまでの10年間は、身体の勉強をしながらも、どちらかというと、心理学や精神医学やストレスに関することが中心で、あまり栄養については勉強していませんでした。

30歳前後で5年間、統合失調症の薬のプロモーションをしていたので、中毒としての糖質や、精神病と糖尿病との関係などは興味をもって勉強していました。

仕事も忙しかったので、20代後半はほぼ終電で帰るような日々。朝食も通勤途中に買ったパンを出社してから食べていました。30歳前後は、休日は自炊していましたが、平日はほぼスーパーのお総菜を買って帰って夕食にしていました。

それでもなんとかなっていたのは、まだ若かったからとしか言いようがありません。

コーヒーに出会ったのも20代半ば。ちょうどスタバが上陸し、ドトールの店舗が増えた頃だと思います。それまでコーヒーは苦手だったのですが、エスプレッソとミルクの出会いが私を虜にしました。一日に3回もスタバに行く、なんて時期もありました。

忙しさを理由に、ファストフード店や牛丼チェーンもよく利用していました。「もう12連勤してる」「○時間しか寝てない」「昨日も終電」が当たり前でした。夜中の2-3時まで会社で仕事をして、タクシーで帰って、7時には出社しているなんて時代もありました。今から思えば、よくカラダを壊さなかったものです。結局は35歳で胆石手術となり、そこまでの無理はしなくなるのですが。

当時の血液データを見てみると・・

ストレスによって体重が増減するので、肝機能の値を示す、AST・ALT・γGTPなどは体重と連動して推移しています。30歳過ぎに3ヶ月ほど糖質制限をして8kg痩せたのですが、その時はAST・ALT・γGTPは健全な値になっていました。

ところが、それと関係なくずっと悪い値が、TG(中性脂肪)と総コレステロール。元々、全然スタミナなかったんですよ。その数値であんな激務を・・。もはや自殺行為です。ホント、胆石と尿管結石くらいで済んで感謝です。

貧血はHb(ヘモグロビン)のデータしかないので、詳細はわかならいのですが、今ほど気になる症状ではなかったです。月経も重めではありましたが、40歳以降の重さと比べればマシでした。

しかし、月経が数ヶ月止まってしまったことが3回ありました。いずれも仕事のストレスがすごかった時。それ以来、月経さえ順調に来ていれば大丈夫という緩すぎる基準ができました。月経はドーパミンの低下で止まることがあるので(治療薬がドーパミン様の作用を起こす薬だから)神経伝達物質の代謝経路も気になるところです。

今の副腎疲労は、転勤だけのせいではなく、おそらく元々、脂質系のスタミナが少ない体質でありながら、社会人になって約20年の無理がたたった自業自得の結果なのです。当時の自分のカラダに謝りたいです。そして、あんなに無茶苦茶な生活を送っていたのに、今も生きて仕事をしていられることに感謝です。