1.10.糖質の役割

1)ご褒美はスイーツ! ~血糖ジェットコースタータイプ/みかさん、事務職

1.10.糖質の役割

糖質はカラダを動かすエネルギー源となるとても大切な栄養素です。車で例えるとガソリンと言えます。ガソリンがないと車は動きませんよね。

糖質とは、糖類+でんぷんを指します。糖類+でんぷん+食物繊維が炭水化物です。

大切な栄養素なのですが、摂り方には注意が必要です。我々の祖父母の時代くらいまでは、まだ砂糖は貴重だったはず。砂糖をふんだんに使えるようになって50年ほどなのです。一方、人類の歴史は400万年ほど。砂糖をふんだんに使える食事にまだカラダが対応できていないのかもしれません。

しかし、手軽に手に入る食べ物は精製された糖質がメイン。そして、井戸まで水を汲みに行き、田畑を耕し、床のぞうきんがけをし、薪割りをしてお風呂に入っていた時代から比べると圧倒的に少ない運動量。

カラダを動かすことは血糖値を下げます。なので、糖質は精製され、簡単に手に入り、運動量の少なくなった現代で生活しているだけで血糖値は上がる一方なのです。

取り過ぎた糖質は、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられます。食事での糖質がガソリンとして使われるのは1時間ほど。その後は、肝臓や筋肉に貯金してあるグリコーゲンをガソリンにしたり、体脂肪や体タンパクを糖に変えてガソリンにします。脂質をケトン体にしてガソリンにする方法もあります。カラダは様々なリスクヘッジをとっているのです。

血液を流れる血糖の値を血糖値と呼びます。血糖はインスリンによって細胞に取り込まれて細胞のエネルギーとなります。

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