2.7.脂質の役割
2)ヘルシーという名の脂抜き ~脂肪が上手く使えないタイプ/かなさん、教育関係
2.7.脂質の役割
脂質と聞くと、体脂肪しかイメージできない方もいらっしゃるかもしれません。悪いモノ、醜いモノと刷り込まれているかもしれませんね。
脂肪の役割は多岐にわたります。糖質のエネルギーが枯渇したときのサブのエネルギー源。細胞膜を作る材料。ホルモンを作る材料。クッションの役割、などなど。ひとつひとつの細胞はたんぱく質が脂質の膜で包まれた、大福のようなものです。脂肪が少ないと、体脂肪が少なくてスリムになるように思えますが、正常な細胞を作ることができません。おかしな細胞膜はエラーを起こし、いろいろな不調につながります。
脂質は、食べ物から摂らなくても、食べ過ぎた糖質から体内で脂質が作られますので、せっせと食べ物でアブラを制限しても、体内ではせっせとアブラを作っているのです。体内で作ることもできるということは、それだけ必要であるということです。アブラを摂っていないつもりでも、自分で作り出していますので、食べ物でのアブラ抜きはあまり意味がないことがおわかりいただけるでしょうか。
毒素を上手く排泄できない時、アブラでくるんで、体内に埋め立てます。何をしても痩せない場合、この毒素が表に出ないように、アブラが必死に守ってくれているのかもしれません。そんな時は、過激なダイエットではなく、毒素のデトックスを検討したほうがいいかもしれません。
脂質は、糖質のエネルギーを使い切った時の予備のエネルギー源でもあります。脂質を摂らないことで、予備のエネルギータンクがないので、すぐにエネルギー補給がしたくなる、頻繁に糖質を食べたくなるスパイラルにハマってしまうこともあります。ダイエットやメタボ怖さでアブラを抜いているつもりが、かえって、糖質を頻繁に食べ、血糖値は乱高下し、おまけに体内で脂肪を作り出すことにつながっているかもしれませんよ。